リビング用のラグ(カーペット)選びって、難しいですよね。
デザイン選びやカラーコーディネートなども難しいのですが、そもそも難しいのは、ラグを敷く方が良いのか?という、入り口から悩んでしまう点ではないでしょうか。
リビングにラグ(カーペット)を敷くかどうか?
日本では狭い住宅が多いので、そこへインパクトのあるラグを敷くと部屋が狭く見えてしまいます。これは、インテリアの原則として床が見えている面積が多ければ多いほど部屋が広く見える視覚効果があるためです。
似たような話ですが、狭い部屋に家具を選ぶ際、どっしりと床まである家具は狭く見えるので、細い脚がついていて、できる限り床が見える面積が大きくなる家具が広く見えるのでおすすめです。先に紹介したMOROSOのソファも脚の細いものを選んでいます。
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MOROSO - GENTRYというハイファッションなソファ
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とはいえ、「部屋は狭くてもダイニングチェアを頻繁に使うし、床へのキズ対策にどうしてもラグやカーペットを敷きたい!」といった敷物のニーズもあるかと思います。例えば、カーペットで全て敷き詰めてしまう場合は、それ自体が床のように均一なカラーとなるためあまり問題はありませんが、コーディネートとして一部にラグを敷きたいという場合は、シンプルな柄のものを選ぶとうまくコーディネートが決まります。この場合、質感の勝負となるので、可能な限り上質な素材(ないし、上質に見える素材感のあるもの)のラグが、見栄えのする良い空間になるポイントとなります。例えば、こういうラグでしょうか。
Calligaris(カリガリス) - MEDLEY(メドレー)
おすすめ度★★★★
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どうせお金を使うならと、ラグも人目を引くようななものを選びたくなるところですが、そこはグッとこらえて部屋の中の色数を抑え、既存の家具や部屋の色などと近い色にすると綺麗にまとまります。インテリアコーディネートが難しいという方は、選ぶ色は明るめのグレーやベージュを中心、床や建具と同じ濃さの木製、金属であればシルバーなどで統一して、シンプルにし過ぎるくらい他の家具もラグも統一すると失敗が少なくまとまります。
一方、普通は統一しようとしても差し色が入るものですが、本当に統一しきって地味になってしまった場合は、よほど素材やデザインが凝っていないとオシャレ感がなくなることがほとんどなので、その場合は後でチョイ足しすればOKです。例えば、テーブルにカラーのランナーを引く、クッションにカラーのものを混ぜる、ラグだけ色・柄ものにする、という具合で、予算的にもリスクの小さいもので足し算でコーディネートできます。戻りますが、大原則としてラグは狭い部屋でインパクトのあるものを置くと狭く見えるので、自信がなければ上のようなシンプルなものが無難だと思います。上のラグでも、色数に問題無いようであれば、色違いのバーガンディも綺麗でおすすめです。
さて、以降よりちょっと違いのあるラグの紹介に入りますが、リビングで20畳以上、特に30畳以上あるような広いお住まいであれば、予算をかけた”インパクトのあるラグ”に挑戦してみても面白いと思います。まずは、対象とするラグの絞り込みイメージから考えてみたいと思います。
ちょっと個性的なラグ(カーペット)を考える
ちょっと良いもの志向の方が、ラグやカーペットを探す場合、デザイン・素材感の観点で分類すれば、いわゆるペルシャ絨毯やアンティーク品のような色はやや掠れた感じのテイストのものか、モダンで発色の良い素材を使った活き活きとしたものとにざっくり2分できると思います。
アプリシャンは、モダンなテイストのものが好きなので後者にフォーカスしますが、そのうちの大半がコットンやポリエステルを中心に価格を抑えた普及品タイプです。普及品と差別化を図りちょっと個性を発揮した良いラグを選ぶとなると、ビスコース、テンセル、バンブーシルク、シルクといった、より高級な素材の使用比率が高いものが中心となってきます。これらは、素材を変更することで、より発色が美しくなったり、より手触りが良くなったりするため、予算感と比例する満足度が得られることも多く、ちょっと良いもの志向の方におすすめとなります。
以降では、その中から、Desiners Guid(デザイナーズ・ギルド)というブランド取り扱いのラグをおすすめとして採り上げたいと思います。
Designers Guild(デザイナーズ・ギルド)
デザイナーズ・ギルドは、イギリス発のインテリアセレクト・卸売の会社です。日本では、よくカーテンで選ばれる方が多いでしょうか。フラワーを描いたヨーロピアンなもの、華やかなもの、そこにモダンなエッセンスを加えたような商品が多く、総じて女性的なイメージの商品が多いです。お値段は少し高めです。
Designers Guild - Impasto Celadon Rug
おすすめ度★★★★
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まずは、比較的合わせやすい抽象的な柄のラグです。先述の通り、ベージュやグレー系の合わせやすい色に、少し印象的な青が入ったカラーになります。こうした、少しの柄のラグは、汚れや足跡も目立ちにくくて使いやすい上に、均一なカラーのものと比べると、違いを感じさせやすいオシャレな空間に仕上がります。
素材は、ビスコース100%のラグです。ビスコースは手触りが柔らかく発色が綺麗なため、ベージュに混ざる青の色みも綺麗です。また、デザイナーズ・ギルドのカーテンなどのイメージにありがちな花柄の乙女なデザインではなく、中性的で合わせやすいです。とても合わせやすく、失敗の少ない上品なラグで合わせ易いと思います。
Christian Lacroix(クリスチャン・ラクロワ)
次に、デザイナーズ・ギルド取り扱いのクリスチャン・ラクロワのラグです。
こちらのデザイナー名(メゾン名)は皆さんご存知でしょうか?
※FASHION PRESS - デシグアル×クリスチャン・ラクロワの人気コラボドレスが限定復刻、フラワーバスケット着想のドレス
ピンとこない方も、トップブランドが並ぶブランドモールなどで見かけているかもしれません。クリスチャン・ラクロワは、その名の通りフランス人デザイナーのブランドで、パリコレなどで広く知られたメゾンで、華やかな花柄、ビーズ、刺繍、フリンジなどを多様する女性的なデザインが特徴のブランドになります。従来のテイストは、まさにデザイナーズ・ギルドの本来のブランドイメージともピッタリ合うものですが、このサイトでは中性的で合わせやすいものを採り上げたいと思います。
Christian Lacroix - Tempera Multicolore Rug
おすすめ度★★★★
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まずは、ビスコースとシルクの混合ラグです。波打つ海と砂浜の抽象画のようなゆったりとした美しいデザインのラグです。発色が素敵だと思いませんか?このクリスチャン・ラクロワのラグは、とにかく色みが綺麗で素晴らしいものが多いです。
お手頃とは言えませんが、ラクロワというトップメゾンが関わっているデザインであること、ソファやダイニングなどの家具より敷き詰める面積から圧倒的にインパクトがあることを考えると、投資価値は大きいと思います。他のデザインも素敵なものが多いので、気になった方はラクロワで見ていくと面白いと思います。アイキャッチ画像のものもラクロワです。
Christian Lacroix - Grand Tour Tomette Round Rug
おすすめ度★★★★★
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さて、番外編に近いですが、これ凄くないですか?
見た時にビックリしました。さすがオートクチュールのデザイナー、天才ですね。当然ながら、コレクションでも発表されたレベルの懇親の作品で、このようなアート作品と言えるものが一般流通する普通の商品として展開されているだけでも凄いことだと思いです。
さて、これはどう見ても、アバンギャルド・コンテンポラリーといったカテゴリーのデザインで、確実に人や空間を選びます。しかし、これを使いきる空間の広さと上質さがあれば、残りのインテリアが普通に見えるようなインパクトの無いものでもこのラグ1つでアーティスティックな空間を演出できそうです。
φ2500の大きなサイズ1展開の商品ですので、敷くスペースだけで4m四方は欲しいところですが、飾るように敷く、そういった素敵なラグになると思います。このサイトの主旨からやや逸脱した商品ではありますが、気になった方にはぜひチャレンジしていただきたいと思います。もし購入されたら、画像でご自慢の空間を見せてくださいね。
終わりに・・・
さて、ちょっと良いもの志向の方には、少々逸脱した内容もありましたが、このようなな素晴らしい作品もワンクリックで買える素敵な世の中になりましたね、ということで、たまには紹介していきたいと思います。
足元から暮らしを素敵に彩りましょう!